作詞シリーズNo3「冬の送り火」「縁日坂」

作詞シリーズNo3「冬の送り火」「縁日坂」

2020.7.15

 

1999.9月に、京都の尺八名人三好元山先生と歌手井上祐見のコラボで歌が生まれました。作詞国谷幸生、作曲藤山節雄。「冬の送り火」は、例年は夏に行われる京都五山の送り火が、20世紀最後の1999年の大晦日にも開催され、そのイベントをテーマに創作されました。

B面の「縁日坂」は、京都のとある坂道で開かれる縁日をイメージし、青春の甘酸っぱい恋を描きました。三好先生の尺八の音色が切なく、素敵です。

「冬の送り火」

作詞 国谷幸生 作曲 藤山節雄

逢えないけれど すぐにもあえる 心の中に住むあなた 時が去ります 私を抱きしめ あなたの声が 聞こえてきます (セリフ)「泣いたりして かんにんどすえ」 涙でにじんだ 大文字 冬の送り火 山が燃えている

加茂の河原に 吹く風にのり 時が渡るよ この川を 笛が聞こえる やさしく響いて あなたの声に よく似ています (セリフ)「もうすぐ新しい朝がくるぇ」 妙法かがりに 灯がともる 冬の送り火 雪が舞い落ちる

京都五山の あの送り火が 生まれ変わりの 道しるべ 空へ舞いゆく 私を残して あなたの声が 遠ざかります (セリフ)「あ、左大文字がきえはったぁ」 舟形鳥居が 燃え尽きて 冬の送り火 時が超えてゆく 冬の送り火 山が燃えている

「縁日坂」

作詞 国谷幸生 作曲 藤山節雄

夏になれば この坂に 露店の店が 並ぶよと 学校帰りの 道すがら あなたは 教えてくれました あれは十三 おさげの私 祭りばやしに 胸ときめかせ 赤い浴衣に 黒い下駄をはき 触れる指先 そっと頬染めて あなたと行った 夏の縁日で 私は小さな恋を 買いました

(セリフ)縁日坂も、もう遠い想い出 あなたは今どんな暮らしをしているの そしてまた誰かが あの坂の縁日で 小さな恋を買うのでしょうか

この町出るよと 聞いた日は あなたが かすんで見えました あれは十八 化粧も覚え 女心に 降る涙雨 縁日坂で つなぐ手と手さえ 誰か知らない 人といるみたい あなたと行った 夏の縁日で 私ははかない恋を 買いました

赤い浴衣に 黒い下駄をはき 触れる指先 そっと頬染めて あなたと行った 夏の縁日で 私は小さな恋を 買いました